仕事がばたついていてなかなか手を付けられなかった「奇跡の営業所」をようやく読みました。
すぐに使えるノウハウがたくさん、なのに泣ける
この本は、実際にあった出来事が元になっています。実話を元にした物語が6割、解説が4割と言ったところでしょうか。(ページ数ではなく内容として。)
物語編では、営業のプロである吉田氏と彼が赴任した営業所でおこった2つの奇跡が、いかにしてなされたかが語られ、解説編では、どんな考え方や仕組みが2つの奇跡を起こしたのかが、具体的に紹介されています。
解説編の内容は本当にすぐに使えるレベルで、資料の作り方、アポの取り方、チーム力の高め方が具体的に書かれています。物語編を引用しながらなので、嘘くさくありません。もちろん、そうする「目的」も示されているのですが、ともすると抽象的な「目的」だけを熱く訴えて具体的に「何をすべきか」は読者にお任せな本もある中、この本では読み終わったらすぐ行動に移せそうです。物語に見た奇跡は、自分たちにも起こせるのかも知れない、そんな気持ちにさせられます。
物語編については、ネタバレになりますので内容には触れませんが、仲間の力を信じ、誠実に努力と工夫を積み重ねていけば「奇跡」だって起こせる、そんな清々しいお話でした。フリーランスとして1人で仕事をすることの多い私にとっては、かつて組織の中で働いたことが懐かしくなり、またちょっとだけ羨ましく感じました。お話の中ではチームが出した成績が「奇跡」として描かれていますが、本当の「奇跡」はそこに関わった人々におきた「変化」では無かったかと私は思っています。
最後に。
何人かの方が書かれていますが、初めて読むときはくれぐれも人前で読みませんよう。特に71ページ目からは要注意です。